ブログを書いていると誰かの作品や名言、
写真やイラストなど使いたいと思うことは
多くあると思います。
たとえ自分だけが見るつもりだけのブログでも
インターネット上にある限り、
自分以外の誰でも見たり、読んだりすることができる環境に
あるということを忘れてはいけません。
そんな自分のためだけのブログであろうとも、
インターネット上にあるものに
勝手に人の作品を載せてしまうと罪になる場合があります。
では、どうすれば罪にならずに人の作品を使うことができるでしょうか。
引用とは、自分の書くテーマについて説明したり、分かりやすくするために他人の作品を借りることです。引用する時に、引用元を明らかにしていない場合は「剽窃(ひょうせつ)」という犯罪行為とみなされます。
- ブログを書いている人
- 引用・出典・参考がいまいちわかっていない人
- 誰かの作品を自分のブログに載せたいと思っている人
人の作品を使う時のルール
インターネット上にある自分以外の人でも見たり、
読んだりできる環境にあるブログに
人の作品を載せたい時のルールを「著作権法」といいます。
- 著作権法第32条には
- 引用する必要性があること
- 質量ともに自分の文章が「主」で引用が「従」とすること
- 自分の書いた部分と引用部分がはっきりと区別されていること
- どこから引用したのか明記すること
- 未公開の著作物から引用しないこと
ちょっと難しいですね。
一つずつ見ていきましょう。
引用する必要性があること
自分の書いていることの説明に補足として
必要があるかどうかということです。
例えば↓↓↓
犬を飼いました。
名前を「コロ」と付けました。
犬種はトイプードルです。
とういブログの記事を書いたとします。
この記事の下に
猫のことをどこかから引用してきたらどうでしょう?
犬を飼いました。
名前を「コロ」と付けました。
犬種はトイプードルです。
“かわいい猫特集 三毛猫はかわいい”(猫山猫太,2020)
どうして猫のこと?と感じずにはいられませんね。
もし、何か引用をするとするならば
犬を飼いました。
名前を「コロ」と付けました。
犬種はトイプードルです。
“かわいい犬特集 プードルってこんな犬”(犬山犬子,2020)
犬のことを書いたものを入れるべきです。
質量ともに自分の文章が「主」で引用が「従」とすること
ページのほとんどが人の作品であってはダメだということです。
誰かの作品で記事ページの9割を埋めて、
残りの1割を自分の言葉を入れるというのはダメです。
自分の書いた部分と引用部分がはっきりと区別されていること
犬を飼いました。
名前を「クロ」と付けました。
犬種はトイプードルです。
“かわいい犬特集 プードルってこんな犬”(犬山犬子,2020)
見て分かる通り、はっきり区別するために
引用した部分に色をつけます。
どこから引用したのか明記すること
- もし、本から引用したのならば
- 本のタイトル
- 著者名
- 出版社
- 出版年ページ など
どこから引用したものかはっきり明記します。
未公開の著作物から引用しないこと
例えば、友達のY君が
「小説を書こうと思っているんだ。
内容は犬が猫に変身して人をビックリさせる話だよ。」
とあなたに話したとします。
あなたはY君に内緒でそのアイデアを元に
自分のブログにこっそり小説を書いたとします。
Y君があなたにしか話していない内容を書いたブログを
見つけた時どう思うでしょうか?
きっと「自分のアイデアを盗まれた!!」とショックを受けるでしょう。
Y君はどこにも発表していないものを
勝手に人に取られたということになります。
「未公開の著作物から引用しないこと」
というのはそのままの意味です。
公開されているものを、
引用先をはっきり書いたした上で使うようにしましょう。
実例で見てみよう!正しく使おう引用・出典・参考
引用・出典・参考のそれぞれの意味
- 引用…元の著作物などからそのまま使うこと。著作者の許可がなくても行える。
- 出典…元の著作物などの内容を要約して使うこと。必ずどこから持ってきたのかはっきり記載する必要がある。
- 参考…引用または参考にした著作物そのもののこと。
実例
人気漫画「鬼滅の刃」のセリフを借りて実例を見てみましょう。
【引用】
「禰豆子は人間だ 生まれた時から」(吾峠呼世晴 鬼滅の刃 第1巻 第1話 2016年)
【出典】
炭治郎は妹の禰豆子が鬼ではないことを確信しているようだった。
(吾峠呼世晴 鬼滅の刃 第1巻 第1話 2016年)
【参考】
上の【引用】と【出典】に書いてある( )の中の内容が
【参考】ということになります。
【引用】や【出典】をしたページの最後に
【参考文献】として明記するとより良いです。
『参考文献:吾峠呼世晴、鬼滅の刃、第1巻、2016年、集英社、ジャンプコミック』
引用・出典を明記しないとどうなるの?
引用先、出典先を明記せずに自分の作品のように
人の作品を勝手に無断で使うと
「剽窃(ひょうせつ)」といって人のものを盗んだことになります。
他人の作品や論文を一部だろうと盗むということは
著作権侵害という罪になります。
著作権については文化庁のホームページに
はっきり記載してありますので参考にしてください。
たとえ自分のためだけのブログであろうとも、
インターネット上にある限り誰でも見たり、
読んだりすることができるものに
勝手に人の作品を載せてしまうと罪になる場合があります。
まとめ
知らなかったでは済まされない著作権のこと。
しっかり引用・出典・参考を明記しましょう。
参考文献:吾峠呼世晴、鬼滅の刃、第1巻、2016年、集英社、ジャンプコミック
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